一昨日あたりからインプット欲が高まりつつあった時に、タイトルにある映画が地上波初放送ということで見てみました。
主題歌が私の大好きなバンド・スピッツ、さらに料理がテーマの日常モノという要素もあって、実は気になっていた作品でした。
料理上手で倹約家の弁護士・シロさんと、恋人で美容師のケンジ。男2人暮らしの食卓を通して描かれる、ほろ苦くもあたたかい日々。なんでもTVドラマのセカンドシーズンがこの秋から始まるのを記念しての放送だったようで。
〈以降、映画のネタバレを含みます。〉
ま~~どの料理も美味しそうだこと!
個人的に特に心に残ったのは、りんごのキャラメル煮。材料もすごくシンプルで作り方も簡単そうだったのに、リンゴの甘酸っぱさやキャラメルのほろ苦さまでも画面越しに伝わってくるようで…
リンゴ乗せトーストにケンジさんがおもむろにバニラアイスとシナモンパウダーをトッピングして食べ始めた時は「あ~~絶対美味しいってその食べ方は~~!!」と思わずのたうち回りそうになるほどでした(;^ω^)
トゲのある発言が多い登場人物が、シロさん達お手製の料理を前にすると声を上げてはしゃいでたのも印象的でした。美味しいものって人を笑顔にするんですねぇ。
あと、シロさんとケンジさんが出かけた旅行先の京都の映像もすごく綺麗でした。
それから、登場人物の人となりとか人間関係の描き方も丁寧でしたね。
ずいぶん認知自体はされてきたとはいえ、同性同士の交際というのはまだまだ無理解がつきまとうこの社会。2人の日常に時々影を落とす厳しい現実にも自分たちなりに向き合い生きようとする姿に、胸がギュッとしました。
終盤、ひょんなことから色々な勘違いを重ねてしまったシロさんが、ケンジさんに気持ちをぶつけるシーンは見ていて思わず涙が。。。
「俺たちは2人だけで生きてるんじゃない」という言葉が出てくるのですが、この言葉がすごく響いたのも、光る人物描写の賜物だと思います。
限りある時間を大切にして、もっと大切な人へ料理を作って一緒に食べたい。そう思える映画でした。
こんな素敵な主題歌もご一緒に。