エイプリルフールをいい機会として記事を書きたかったのです。
起源は世界各地に所説ありながらも、どれもはっきりとした確証がないというエイプリルフール。
その説の1つが、ヨーロッパの暦で新年が3月25日→1月1日へと変更され、それに反発した人々が「本当の新年は4月1日だ!」と大騒ぎしたというもの。また、それに憤慨して人々を片っ端から逮捕・処刑した王への抗議、並びに処刑された中に含まれていた13歳の少女を偲ぶ意味で、13年に一度、嘘をついてはいけない風習があること。
この話をなんとなく聞きかじって以来「絶対ネタにしよう!」と温めていました。
しかし、記事執筆にあたってより詳しく理解するために調べものをしていて発覚したのです。
この話は噓っぱちだったことに。
誰でも編集可能なwikipediaに書きこまれたジョークが、ネタばらし・削除した後も他者の手で復活されて残り続け、細々と今に伝わっていたというオチでした。
ちゃんと調べてよかった。鵜呑みにして書かなくてよかった。
しかし、日本の企業のSNSアカウントは「今年は嘘をついてはいけない、逆エイプリルフールの年!」とふれこみ、まあまあ話題となったそうです。
目新しい価値観が欲しかったんでしょうね。
まだインターネットが今ほど普及しきっておらず、一部のコミュニティの人たち向けで、わりと何でもありだった昔とはもう違う。
インターネットに転がる言説に向き合うのは常に話半分にしておけ、と改めて釘を刺された気分になる出来事でした。
それにしてもエイプリルフール、これだけ世界的行事になりつつあるのに起源ははっきりしない。
真相は一体どこにあるのか。
もう考えていてもしょうがないので最後に1曲お聞きください。