スタジオゆりら Diary

ご訪問ありがとうございます!スタジオゆりら管理人が色々長文で語る不定期更新の日記です。

コピックアワード挑戦レポ2023

もはやイラストカテゴリーがコピックアワード関連記事専用みたいになりつつありますが、気にせず今年も記録していきます!

 

コピックアワードに応募するのは2019年から5回連続となる私。

実は、継続して応募するのは今年で一旦最後にしようと考えています。

世界的コンテストに向けた作品制作を通して、絵作りについてたくさんの学びを得た私。やりがいはありますが、毎回膨大なエネルギーが必要です。今しばらくは、得たものをじっくり嚙みしめて落とし込む期間にしようと決めました。

もしかしたらその収穫をもって、またひょっこり応募するかもしれませんが。

イラストAIの登場とそれに伴う諸問題をはじめ、デジタルアートの存在意義が問われる出来事が多かったように感じるこの一年。逆にアナログアートの価値がこれから見直されていくのではと考えているし、信じています。

 

そんな前置きもありつつ、今年の応募作品はコチラ!

アワードの作品ページはこちら!

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copicaward.com

一旦最後の挑戦と意気込んだ今回、改めて自分の絵描き人生を共に歩んできたコピックというものをじっくり見直してみました。

そこで今回の作品のコンセプトでもある「色の多様性」に気づきました。

例えば一口に赤系といっても、少しオレンジ寄りだったり、ピンクっぽかったり、暗く落ち着いて深みがあったり……黄色系も濃い薄い様々で、黄土色や金色のようなものがあったり……。

そんな色とりどりのコピック達から連想したのが「虹」。いろいろな虹が描けて面白いんじゃないかと思ったのです。

鮮やかに、可憐に、ナチュラルに、フェミニンに……シンプルで洗練されたグレイッシュな虹とか、エスニックな色彩の虹ってどんな感じだろうか……。

発想はどんどん広がり、馳せた思いは人間の多様性へと及びました。

描かれているキャラクターを見ていただきたいのですが、男性にも女性にも見える(どちらにも見えない、とも言う)ように調整したデザインの人がちょくちょくいます。

性別、年齢、出身地、好みや心情。カテゴリーで差別されない、一人ひとりの個性を尊重できる世界への願いを自分なりにいきいきと形に表せました。

応募作品には、その作品を構成する決め手となった色・キーカラーを最大3色設定できるのですが、これがまた難しかったぁ。。。1人4色×10人分=40色、そのどれも本当は優劣つけられない、キャラクター1人ひとりのイメージを表す大切な色なのですから。

それでもなんとか考えた結果、虹を表現するのに普通は使わなそうだけど使った3色を選んでみました。

シンプルな作品ですが、過去4回の参加で得たことを存分に生かした、現段階の集大成と自信もって言えます。

 

 

〈2023.11.08 追記〉

全ての受賞作品が発表されました。

まぁ、やっぱり世界の壁は高かったですね。

今見直すとアートというより、ちょっと啓発ポスターのイラストって印象。真ん中にそれっぽい文言のロゴを入れたらもろに何かしらのポスター。。。(;^ω^)

受賞作品はどれも確かな技術が息づく描きこみがすごいし、作り手の人となりとか、その作品を世に送り出す意味といったものまでがちゃんと審査員に伝わっているんですよね。

今回の作品、ひいては今までの自分に決定的に欠けていたものかもしれません。

絵の技術もそうだけど、自分ももっとたくさんの経験をして精神性を豊かにしていくことが、創作はもちろん人生にも活きる大事なミッションだと気づかされました。

次回は応募するか分からないけど、これからも絵を楽しんで描くぞ~~!!