スタジオゆりら Diary

ご訪問ありがとうございます!スタジオゆりら管理人が色々長文で語る不定期更新の日記です。

コピックアワード挑戦レポ2022

やってきましたよ……今年も……

自分のなけなしの絵描き魂を賭けた挑戦のシーズンが…!

copicaward.com

コピックアワードでございます!!

今年のキービジュアルは青基調でクールですなぁ。

2019年から応募しておりまして、今年でなんと4回目の挑戦。

前年までは審査結果が発表されてから自分の作品紹介と振り返りをしていたのですが、今年は作品が仕上がった段階で早々に、記憶が新鮮なうちにちゃんと振り返りができればと思って記事を書いてございます。

今年の応募作は、コチラ!!

夢想に籠る | COPIC AWARD 2022 OFFICIAL WEB SITE

 

実はもともと、もっと優しげで温かく、本来の自分の作風に近いものを描こうとしていたのですが、日々の生活で色々なことを感じるなかで、もっと自分が今感じていることに正直に向き合って作品にしてみようかと思ったのです。

あ、ちょうどいい過去のブログ記事があったわ。

studio-yurila.hatenablog.jp

コロナ禍、ウクライナ危機、自然災害、ヘイトが生む分断……この世界や人類を取り巻く問題を挙げれば本当に限りがない。

そうした時代や社会のうねりに今、心を痛め強いストレスを感じているのは自分だけじゃないということも知って、形にしてみようと試みました。

こうしている間にも誰かが傷つき、苦しんでいると思うとたまらないけど、自分に出来ることなんてたかが知れている。自分の無力さ・情けなさを思い、それでも自分には自分の日々の営みがありますから「ごめんね」と目を伏せる。

夢・空想はステンドグラス柄のマントとなって、手の届かないものを遮蔽するようにすっぽりと包み込んでしまうのです。

作品の制作がまるで、自分の心の状態と向き合うことそのもののようでした。

今までの自分の作風からずいぶん離れ、また流行りの画風なんかとも程遠いけれど、紛れもなく今の自分が表現したかったことを表現しきれた。そう言い切れますね。

挑戦するたびに大切な学びをアワードから得てきた私、それらをちゃんと活かすことができたと信じたいです。

 

技術関連?の話もしましょうね。

今回「ステンドグラス風の柄を描きたい」と思ったはいいものの、ステンドグラスの柄デザインなんてやったこと無かったので、イメージに近い画像をたくさん調べて研究しましたよ。具体的なモチーフを描いたものではなく、色と形の抽象的なやつ。

どんな風に線で分割し、何色をあてがうことで、描きたいイメージをどう浮かび上がらせることが出来るか。

「考えること多すぎる!!ひぃ~~~~!!」って頭焼き切れるかと思いました(^^;)

ステンドグラスの柄をデザインする職人さんは、こういうことを考えているのかな…すげぇなと感服いたしました。いやもう本当に。

 

 

 

 

〈2022.11.18 追記〉

一次審査の結果が発表されました。

ま~~~、残念でしたね(;^ω^)

でも何だろう。不思議と悔しさがそこまでないというか。。。

前年は色々と消化不良で「もっとできただろ自分…」という思いでしたが、今回はかなり自分のベストを尽くした作品づくりができたと感じるゆえか「あ~しょうがないかぁ、でもやれることはやったもん」と、スッキリした気分で終えることができました。

やっぱり世界のレベルは高かった。

写実的なだけじゃない。マンガ的アプローチだけじゃない。作家一人ひとりの個性、心情、そして人生経験が詰め込まれた豊かな作品世界がそこにはありました。

今回応募した絵が仄暗い雰囲気だったので、次回はもっと世界を生き生きと見つめられるような作品が描けたらな。。。なんて思います。