スタジオゆりら Diary

ご訪問ありがとうございます!スタジオゆりら管理人が色々長文で語る不定期更新の日記です。

承認欲求とか分別とか

こんなニュースをご存じでしょうか?

私は今日のお昼に知りました。

www3.nhk.or.jp

今年4月、新潟県十日町市の美術館に修学旅行で訪れた中学生複数名が、展示されていた作品2つを故意に破損させた。そのうち1つは踏み荒らされて完全に壊れ、修復不可の状態とのこと。

美術館は警察に被害届を出し、作品の修復などの費用支払いを、中学生の通う学校がある新潟市に求めたそうです。

 

なんかもう……絵を描いたり創作をしたりする人間として率直に言うと、まず怒りとか呆れより前に、とてつもない気持ち悪さを感じざるをえませんでした。

(なんで…?こんなことが起きるの?

人が心血注いで形にした作品を、遊び感覚で破壊するの……?

その作品・自己表現に人生かけている作家さんもいるのに……。

他人の物を壊しちゃいけないことが、どうして分からないの?)

とか、そんな思いでもうずっと頭の中ぐるぐるしてます。

SNSなどで作家さんのイラストや作品写真を無断転載・自作発言する悪い人は後を絶ちませんが、その巣窟を見たような気分です。

何が楽しくて、人が困ることを(わざとor知らずに)するのか。

この年代特有の若気の至りとかやんちゃとか、あるいは「社会の枠組みや暗黙の了解なんかに囚われない、自由を貫く自分カッコいい!」みたいなのはあるでしょうが、実害を出して人様に迷惑をかけたこの事件はその次元では済まされません。

「もし自分の大切なイラストや作品が、分別のない人間のせいで駄目にされたら……」と思うだけで、もう感情の渦に呑まれてどうにかなってしまいそうです。

作品を壊された作家さんのことが心配されますが、活動に支障がないことを祈ります。

 

もちろん十把一絡げに「最近の子どもは、中学生は~」などと言うつもりはありません。その修学旅行で来た中学生が全員で破壊していったわけではありませんし。

私の中学生時代にもそういう乱暴で分別のない同級生はいて、ずいぶん厄介な目に遭わされました。そういう乱暴な子と自分を同列にされたんでは堪りません。

既にこの破壊行動を行った中学生を特定しようとする動きがネット上で盛んになっています。「痛い目に遭わせてきっちり分からせろ」などと言われているのを見ると流石に「おい!?おい!!」と思ってしまいます。

正義の名の下に過度に痛めつけるのはよくないことだし、何も悪くない子までとばっちりでその犠牲にならないことを願うばかりです。