子どもの頃お世話になっていた小児科が、2つ隣の町にありまして。
いつも車で訪れる時、交差点を右折してやや細い道に入っていくのです。交差点を直進することは、ほとんどありませんでした。
あの頃は、あの交差点が自分にとって世界の果てでした。
例えるなら、ゲームの背景。先らしき場所は確かに見えているんだけど、行くことはできないような気がしていました。
なので、何かの用事でその交差点を直進した時は「わ、わ、知らない世界に突入した…!」と、まるで宇宙にでも飛び出したかのような、子どもながらに落ち着かない気持ちになったのでした。
母も同じ思いをしたことがあり、母の場合は1つ隣町にある大きな大きな上り坂。社会科見学の機会などにバスでその坂を越えていく時はやっぱりドキドキしたといいます。
そんな、ある日のドライブ車中の何気ない会話。
今日は母の日。