スタジオゆりら Diary

ご訪問ありがとうございます!スタジオゆりら管理人が色々長文で語る不定期更新の日記です。

うごメモ3D作品ヒストリー

大分予定がずれ込んでしまいましたが、今回はスタジオゆりらに投稿した「うごくメモ帳3D 作品集」にまとめた

パラパラアニメ制作ソフト「うごくメモ帳3D」で制作し、ソフト専用コミュニティ「ワールドうごメモギャラリー(現在はサービス終了)」に投稿したアニメ4作の紹介をしていこうと思います。

 

~まずはじめに~

これから紹介する4作は全て、私の好きなシンガーソングライター・谷山浩子さんの楽曲からインスピレーションを受けて制作したものです。

もしご興味を持たれましたら、元ネタ曲を聞きに行ってみられても楽しいですよ♪

また、日付はワールドうごメモギャラリーに投稿した日です

 

2013.10.5投稿 「向こう側の王国」

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先代うごメモではほぼマンガしか描いてこなかった私が、本格的にパラパラアニメ作品に挑戦した最初の作品。

聴いた人の想像力を喚起する谷山さんの作風をリスペクトし、私自身も何となく想像の余地を残すようなアニメにしようという狙いがありました。なので、歌詞の要素を盛り込みつつ、あまり説明しすぎないふんわりとした物語に仕上げました。

この作り方は何となく、先月投稿した絵物語に通ずるものがあると感じますね。

元ネタ曲は、谷山さんが不思議の国のアリスの音楽劇のオープニングに作ったのだそうですが、私は思い切ってアリスイメージを排除してみました。純粋に歌詞だけを読んで作り上げたイメージなのです。

面白いことに、4作品の中で唯一これだけ、色をたくさん使ってて画面も明るい印象なんですね。これ以降の作品は暗い画面が多く、色数も減っていきます。

 

~インターバル~

次の作品投稿までの間に、ちょっとした?ニュースが入ります。

うごメモ3D公式で実施された「あなたの好きなリンク」うごメモコンテストにアニメーションを応募し、めでたく入選と相成りました!☆\(^o^)/☆

www.youtube.com

ゼルダの伝説シリーズでも特に大好きな『スカイウォードソード』のリンクをテーマに、普通の少年が大切な人のために戦い抜き、そして伝説となる……という物語を目いっぱい表現しました。

キャラクターの作画や演出はなかなか難しく、締切の40分前にギリギリ滑り込みで応募したという(!)ものでしたが、頑張って作って本当によかったです!

 

2014.1.25投稿 「ガラスの巨人」

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元ネタ曲のバージョンが3つ(シングル版、アルバム『水玉時間』版、アルバム『Memories』版)あり、制作当時イメージしたのは、アカペラで始まりしっとりしたピアノが印象的な水玉時間版。

世界観が美しくて、4曲の中で1番好きなのですが、一方で「地球滅亡3部作」の1つなんてブッソウな数えられ方もされているようで。。。(汗)

作中に出てくる巨人の、人間っぽくないタワーみたいなデザインが気に入ってたりします。ガラスなので場面によっては後ろの夜景が身体に透けるようにしてみたりも。

キャラデザインだけでなく、動きや演出、ストーリーなど全体的にイメージ通りに作れて個人的に満足度高めの作品だったりします。

余談ですが動画にまとめた時、動きや場面転換などがフリー素材のBGMと偶然のシンクロを何度も起こしてびっくりしたのはこれまた印象的でした(笑)

 

2014.4.7投稿 「地上の星座」

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谷山さんが昔、マンションの10階から見た夜景がテーマの歌だそうで。

夜景の灯りは人々の営みや想い、それが繋がって星座になる……そんな歌の情景を自分なりに目いっぱい表現することを目指しました。

先代ブログで報告がてら公開した時は、カメラワークやアングル変化、中盤登場する赤い車の動きなどに評価のお声をたくさんいただきました。ツイッターでも、とあるフォロワーさんの「ギャラリーのサービスは終わったけど、保存したうごメモを見てるよ」という内容の呟きに添えられた画像に、この作品の1シーンの画像が!

星座のように、うごメモは私とたくさんの人を繋いだんだな。。。と実感する作品でもあります。

 

2015.5.3投稿 「電波塔の少年」

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元ネタ曲は、谷山さんが電波の不思議さ・切なさに思いを馳せて作ったそうです。

テンポ早めで疾走感のあるアレンジなので、その雰囲気を演出できるよう、うごメモアニメも再生速度を従来より早めにしました。よって、作画枚数はおそらくぶっちぎりの1位(;´・ω・)

動きやストーリーの表現は勿論のこと、主役の少年のデザインも「サイバー過ぎず、普通の少年過ぎず」という雰囲気調整が難しかったし、ノイズの演出も分からなかったので他のうごメモ作者さんの演出を参考にするなど、思い返すとなかなか苦心した作でした。

でもそこで折れたり妥協したりせず、とにかく思い通りのものを形にすることにこだわって完成させられたことは、自信に思っていいのかな。。。

 

 

あまりたくさん制作はできなかったけど、こうしてつらつら振り返ると今の私の作風に通ずるものがあったり

何より「頭の中のイメージを妥協せず忠実に再現し、作品をしっかり完成させる」という経験を重ねていけたのが、本当に大きいなと思いました。

あの時夢中になったことは間違いなく、本格的な動画制作にも挑戦した今の私に続く道だったんです。きっと。