スタジオゆりら Diary

ご訪問ありがとうございます!スタジオゆりら管理人が色々長文で語る不定期更新の日記です。

動画投稿しました!【絵物語】心の灯篭流し


【絵物語】心の灯篭流し

昨日、YouTubeチャンネル「スタジオゆりら」に投稿しました!

言葉なし、絵と音楽のみで綴る絵物語シリーズ、2作目です。

 

今回テーマとしたのは、思いを打ち明けて心を解放すること

このテーマに取り組もうと思った背景にあるのは、素直な思いを表明することがますます難しい世の中になったと感じること。日頃感じていた、ある種の息苦しさでした。

特にSNSの発展・普及で誰もが気軽に発信できるようになったことで、声が大きい者が正義、正当な議論など必要ない、気にいらない物には何をしてもいいなどと考える人が幅を利かせることも珍しくないようになりました。

昨今叫ばれる誹謗中傷問題はその最たる例だと思います。

そのような人たちを恐れるあまり、何かについて考えを表明しようにも怖くて言えない。結果、何も生まれない。行き場のない感情が溜まっていく。

世界を変えなくたっていいから。人に影響を与えなくたっていいから。

せめて灯篭流しのように、そっと流してしまえたら、心が楽になれるのに。一歩踏み出す勇気が出てくるのに。

伝えたいことを安心して伝えられる優しい世界が訪れることへのささやかな祈り、願いをこめてこの動画を制作しました。

 

動画中で青い光を流した子は、喧嘩した相手ともう一度分かり合う希望を繋ぎました。

たとえ辛い明日が待っていようとも、生きていけることでしょう。

YouTubeという大海へ静かに送り出したこの動画は、どこに届くのだろう。。。

「絵が上手くなりたい」を因数分解する

先々月の話にはなりますが、購読させていただいている(id:rito-jh) さんのブログで、興味深い記事を拝見しました。

絵が上手くなりたい……ちょっとでも絵を描く人間にとっては永遠の悩みですね。

なかなかど~して業の深い言葉・欲望だと思うのです。向上心という皮を被って、時に絵描きを追い詰め苦しめる。本質は意外と凶暴。

他人から「絵が上手い」と称賛されても、心の中では煮え切らない思いだったり。俗に神絵師と呼ばれる人の「もっと上手くなりたい」という呟きに「もう十分上手いじゃないか!」「この人が下手なら自分は一体何なんだ…!?」と深く絶望したり。

私も本当に本当に長いこと悩まされてきたのですが、ある時突然、ふっとその悩みから解放される時が来ました。

考え方を上手く変えることで、必要以上に悩まなくなったのです。

どう考えるようにしたかというと……

「具体的に何を理想とするのか?」

作風というのは千差万別ですから、漠然と「上手くなりたい」「画力が欲しい」と思うと、終わらない無い物ねだりが始まってしまいます。

しかし、例えば「創作で、キャラの表情を生き生きと描きたい」「背景を描けるようになりたい」「思い切った色使いをしたい」と具体的な目標が決まれば、迷うことも多少減って、何を磨いていけばいいか定まってくる気がするのです。

別の言い方をするなら、競争相手は他人じゃなく自分、ということかも。

まぁその目指す所というのも、たくさん描いて悩む中で見つけていくという過程を踏む必要はありますが。。。

私自身たくさん描いて他人に見せ、たくさん絵を見ることで徐々に目指したいものが定まり、心が振られることも減っていきました。

1人でも多くの人が、向上心と上手く付き合いながら楽しく絵を描けるようになることを願ってやみません。

 

余談ですが今回の記事、当初タイトルは「絵が上手くなりたいって言うの、禁止!?」だったんですが、なんか語弊がある気がして止めました(;^ω^)

何はともあれ、りと様、この度は考えを深める素敵なきっかけをくださってありがとうございます!

ツイッターでの質問回答を深掘りだ!!

今年初めにツイッターでこのようなタグ質問企画をやらせていただきました。

私と同じくイラストを描かれるフォロワーさん数名がやっておりましたので、私も便乗。ツイートについたいいねの数に応じて、絵に関する質問に答えました。

自分の創作やらイラスト制作について色々じっくり考えるきっかけにもなったので、答えた質問の中から幾つかピックアップして、回答を更に深掘りしたり補足したりしてみようと思います。

 

Q.絵はいつから描いてる?

わりと物心ついた頃から描いているのです。自分で覚えている範囲だと、描いたり消したりできるお絵描きボードのおもちゃを常に持ち歩いていたり、裏が無地のプリントを切って紐で束ねたものを与えてもらって、お絵描きに精を出したりしてました。

母は私が生まれる頃、女の子ということで一緒に人形やぬいぐるみで遊ぼうと期待していたそうですが、私が人形の類に一切見向きもしなくてがっかりしたそうで(笑)

なお、年齢=ほぼお絵描き歴なのにあんまり上手くないのは。。。

 

Q.よく描くのは?オリジナルor二次創作

以前は二次創作を盛んに行っていました。長く購読しているゲーム雑誌への投稿を頻繁に行っていますし、ゲーム実況者さん関連のファンアートも熱心に描いておりました。同じものが好きな方に見てもらえるのが楽しかったんですね。

オリジナルに力を入れるようになったのは2年ぐらい前から。それからはイラスト雑誌への投稿やコンテストへの応募など、目に見えてオリジナルを描くことが増えました。

二次創作やファンアートで知り合った方にオリジナルを見てもらえるか不安もありましたが、見てくれる方が結構いらっしゃって感謝です。

 

Q.絵を描く上で得意なこと

正直、胸張って得意といえることが思いつかないのですが。。。(;´∀`)

ツイッターでは表情と答えましたが、今回は色使いも付け足します。どちらも自分の絵で「感情」や「物語」を表現するために毎回こだわって考えることなのです。

絵だけでなくストーリーを伴う創作も好きでよくやっている私。イラストも物語性を感じさせるものにしたいと思うのです。その絵に込めるものが効果的に伝わるように、特に気を配っているのが表情と色使いの2つだと思います。

表情にしろ色使いにしろ、絵を見てくださるフォロワーさんの感想がきっかけで「得意って言ってもいいのかな。。。」と思えるようになったことです。感謝感謝です。

 

Q.絵に関して練習しなきゃ…と思うこと

得意なことを答えたので、逆に練習すべき苦手なことを(;^ω^)

●観察眼

デッサン力ともまた少し違うのですが、陰影だったり身体の作りだったりを、想像や手癖ではなくきちんと見て理解して描けるように少しでも努力したいものです。

●安定感

線が不安定でぶれたり、人物の顔パーツの位置が毎回変わっちゃったりするので、全体的にもっと安定して作画できるようになりたいです。

●筆の速さ

凝り性なのか慎重なのか、ペン1本での簡単な落書きのはずなのに1~2時間かかって疲労困憊になってしまうことも。

もっとテンポよく描ければそれだけ絵を見てもらえる機会も増えるし、不必要な硬さが消えて躍動感やライブ感みたいなものも表現できると考えるのです。

正直今の自分の絵について足りないと感じることなんて山ほどあって、この話は永遠に終わらない気が……(-_-;)この「絵が上手くなりたい」という永遠の悩みについて自分なりに思うことがあるので、またそのうち記事にしようかと思います。

 

Q.将来絵に関する仕事につきたい?

小学校高学年ごろから意識するようになり、将来の夢として絵本作家や漫画家を考えていたこともありました。しかし求められる物の高度さ、業界の厳しさ、自分より絵の上手い人達の存在を知り挫折。

それと同時にインターネット文化が発展し、プロにならずとも、誰でも手軽に自分のイラストやその他創作物を見てもらえる環境が出来上がってきました。

自分の絵に自信がなく人づきあいも苦手な私が、絵を見てもらえて、好きになってくれる人達との交流の輪が広がる。今は仕事にできなくても、正直それだけで満足で、幸せなのです。

今思うと私の本当の望みは「プロの絵描きになりたい」のではなく「自分の表現を好きになってもらえる人に出会いたい」ということだったんだと思います。

 

 

ということで、ツイッターで語り足りなかった項目をピックアップしてみました。

結構なボリュームになりましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました!

スピッツ 横浜サンセット2013 感想(動画公開終了)

去る5月15日、スピッツファンにとってビッグニュースが舞い込みました。

2013年9月に開催された、スピッツ16年ぶりとなる野外ライブ『横浜サンセット2013』(以下、横サン)のライブ映像が、公式YouTubeチャンネルにて公開されました。

2015年に劇場公開された、DVD化などが一切されていない貴重なライブ映像でしたが、昨今の情勢を受けて公開となったそうです(公式ウェブサイト情報)

生まれてこの方アーティストのライブというものに行ったことがない私。いい機会なので、という軽いノリで見てみましたが……

凄かった。本当に熱かった。

とてもツイッターの字数で語りきれない物を感じたので、公開から2週間となるこの度ブログで長々とお話させていただく次第です。

 

2013年当時最新だったアルバム「小さな生き物」の曲を中心に、全14枚のアルバムを網羅する選曲だったライブプログラム。

日頃CDやYouTube、時々ラジオ等で聞く大好きな音楽が、実際にその手で紡ぎ出される様、その瑞々しさが本当に本当に感動的でした!

演奏や歌ってる様子はPVでも見ることができますが、ライブステージという形だと「あぁ、今まさにこの人達から音楽が生まれているんだ。。。」と、より実感できますね。

知っている曲のイントロが流れ出した時のドキドキ感がCDと大違いですし(少し前にこのブログで取り上げた「僕はきっと旅に出る」も聞けたのが個人的にポイント高い!)横サン動画で初めて聞いた曲も大好きになりました。「月に帰る」とか。

よく知ってる曲でもライブだとサウンドやコーラス等がCD音源版と少し違いまして、その違いを楽しむのもライブの醍醐味だと最近学んだ私。

少々マニアックですが個人的にグッときたのは「さらさら」にて。最後のサビを2回繰り返すのにCD版では1回目に少し被さるように2回目が始まるのですが、ライブでは「♪悲しみは忘れないまま~…」と伸ばして、バンド演奏の涼やかで幻想的なサウンドを引き連れてからの「♪そばにいて欲しいだけさ~」と続くあの感じが。。。もう何とも言えず。。。

とにかく最高 of 最高。

 

ライブならではの物といえば他にも色々あると思うのですが、

曲の合間のMC

草野さんのゆったりとしたトークは本当に癒しだったし、メンバーとの掛け合いも仲良し同士の気取らないお喋りという印象で楽しかったです。スピッツの皆さんの、結束とか団結力とも違うカジュアルな仲のよさみたいなのを感じました。

個人的に好きなのは「夏が終わる」という曲の話からの

草野さん「20年前の曲なんです。。。」

三輪さん「じぇじぇ!」

という流れから時代を感じますね^^

「ハチミツ」歌唱中にトチる草野さん

横サンにおいてファンの方々の間で語り草?になっているみたいで。歌詞を間違えて一瞬悔しそうにはにかむ草野さんと、それを見て「やっちゃった~(^ω^)」って顔をするギターの三輪さんとベースの田村さん(笑)

こんなハプニングも、ライブだからこそですね´▽`

暴れるベース田村さん

演奏中ちょこちょこ動きまくる田村さんは、スピッツのライブでは名物だそうです。

ちょっと激しめ・弾むような曲になるとリンダリンダよろしくジャンプしまくったり、その場で演奏しながらぐるぐる回転したり、お客さんに向かってピースしてみたり……

「8823」演奏時が特にすごくて、ステージを端から端までダッシュしたりなんかして、気がつくと田村さんを目で追っている自分がいました(笑)

お辞儀した拍子にドラムセットのシンバルに頭をぶつける崎山さん

これもライブでは割とよくあるのだそう。非常にお茶目です^^

よく聞くとシンバルの\ジャーン/という音も小さく聞こえたりして。

 

草野さんはアンコール後のメンバー紹介にて「この日を目標に頑張ってきたから、明日はどうやって暮らしていこう?って感じです」と話しており、この横サン本番当日を万感の思いで迎えられたんだなというのがひしひしと伝わってきました。

アンコール前最後のMCでも「皆さん一人ひとりと、三浦海岸あたりで語り明かしたい気分です」という粋な一言。そこからの曲「海を見に行こう」という流れがもう胸が熱い!

劇場版のエンドロールで流れる曲のタイトルが「エンドロールには早すぎる」というのも、本当に終わりたくないという視聴者・ファンの気持ちを見事に代弁するかのようで、もう…色々とニクい!

この感動を、いつかコロナが収まったら私も直に感じに行くぞ…!と決意を新たにさせてくれた、とってもとっても素晴らしいライブ映像でした。

 

 

  (2020.12.20 追記)

多くのスピッツファンに驚きと喜び、コロナ禍を生きていく力を与えてくれたこの横浜サンセット動画ですが、惜しまれながら本日付で公開終了となりました。

動画には、公開終了を惜しむ数多くのコメントが寄せられました。

終了前に全編通しで見ることができ、さらさらの「永遠なんてないから」という歌詞が沁みる思いでした。

ありがとう。本当にありがとう。

うごメモ3D作品ヒストリー

大分予定がずれ込んでしまいましたが、今回はスタジオゆりらに投稿した「うごくメモ帳3D 作品集」にまとめた

パラパラアニメ制作ソフト「うごくメモ帳3D」で制作し、ソフト専用コミュニティ「ワールドうごメモギャラリー(現在はサービス終了)」に投稿したアニメ4作の紹介をしていこうと思います。

 

~まずはじめに~

これから紹介する4作は全て、私の好きなシンガーソングライター・谷山浩子さんの楽曲からインスピレーションを受けて制作したものです。

もしご興味を持たれましたら、元ネタ曲を聞きに行ってみられても楽しいですよ♪

また、日付はワールドうごメモギャラリーに投稿した日です

 

2013.10.5投稿 「向こう側の王国」

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先代うごメモではほぼマンガしか描いてこなかった私が、本格的にパラパラアニメ作品に挑戦した最初の作品。

聴いた人の想像力を喚起する谷山さんの作風をリスペクトし、私自身も何となく想像の余地を残すようなアニメにしようという狙いがありました。なので、歌詞の要素を盛り込みつつ、あまり説明しすぎないふんわりとした物語に仕上げました。

この作り方は何となく、先月投稿した絵物語に通ずるものがあると感じますね。

元ネタ曲は、谷山さんが不思議の国のアリスの音楽劇のオープニングに作ったのだそうですが、私は思い切ってアリスイメージを排除してみました。純粋に歌詞だけを読んで作り上げたイメージなのです。

面白いことに、4作品の中で唯一これだけ、色をたくさん使ってて画面も明るい印象なんですね。これ以降の作品は暗い画面が多く、色数も減っていきます。

 

~インターバル~

次の作品投稿までの間に、ちょっとした?ニュースが入ります。

うごメモ3D公式で実施された「あなたの好きなリンク」うごメモコンテストにアニメーションを応募し、めでたく入選と相成りました!☆\(^o^)/☆

www.youtube.com

ゼルダの伝説シリーズでも特に大好きな『スカイウォードソード』のリンクをテーマに、普通の少年が大切な人のために戦い抜き、そして伝説となる……という物語を目いっぱい表現しました。

キャラクターの作画や演出はなかなか難しく、締切の40分前にギリギリ滑り込みで応募したという(!)ものでしたが、頑張って作って本当によかったです!

 

2014.1.25投稿 「ガラスの巨人」

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元ネタ曲のバージョンが3つ(シングル版、アルバム『水玉時間』版、アルバム『Memories』版)あり、制作当時イメージしたのは、アカペラで始まりしっとりしたピアノが印象的な水玉時間版。

世界観が美しくて、4曲の中で1番好きなのですが、一方で「地球滅亡3部作」の1つなんてブッソウな数えられ方もされているようで。。。(汗)

作中に出てくる巨人の、人間っぽくないタワーみたいなデザインが気に入ってたりします。ガラスなので場面によっては後ろの夜景が身体に透けるようにしてみたりも。

キャラデザインだけでなく、動きや演出、ストーリーなど全体的にイメージ通りに作れて個人的に満足度高めの作品だったりします。

余談ですが動画にまとめた時、動きや場面転換などがフリー素材のBGMと偶然のシンクロを何度も起こしてびっくりしたのはこれまた印象的でした(笑)

 

2014.4.7投稿 「地上の星座」

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谷山さんが昔、マンションの10階から見た夜景がテーマの歌だそうで。

夜景の灯りは人々の営みや想い、それが繋がって星座になる……そんな歌の情景を自分なりに目いっぱい表現することを目指しました。

先代ブログで報告がてら公開した時は、カメラワークやアングル変化、中盤登場する赤い車の動きなどに評価のお声をたくさんいただきました。ツイッターでも、とあるフォロワーさんの「ギャラリーのサービスは終わったけど、保存したうごメモを見てるよ」という内容の呟きに添えられた画像に、この作品の1シーンの画像が!

星座のように、うごメモは私とたくさんの人を繋いだんだな。。。と実感する作品でもあります。

 

2015.5.3投稿 「電波塔の少年」

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元ネタ曲は、谷山さんが電波の不思議さ・切なさに思いを馳せて作ったそうです。

テンポ早めで疾走感のあるアレンジなので、その雰囲気を演出できるよう、うごメモアニメも再生速度を従来より早めにしました。よって、作画枚数はおそらくぶっちぎりの1位(;´・ω・)

動きやストーリーの表現は勿論のこと、主役の少年のデザインも「サイバー過ぎず、普通の少年過ぎず」という雰囲気調整が難しかったし、ノイズの演出も分からなかったので他のうごメモ作者さんの演出を参考にするなど、思い返すとなかなか苦心した作でした。

でもそこで折れたり妥協したりせず、とにかく思い通りのものを形にすることにこだわって完成させられたことは、自信に思っていいのかな。。。

 

 

あまりたくさん制作はできなかったけど、こうしてつらつら振り返ると今の私の作風に通ずるものがあったり

何より「頭の中のイメージを妥協せず忠実に再現し、作品をしっかり完成させる」という経験を重ねていけたのが、本当に大きいなと思いました。

あの時夢中になったことは間違いなく、本格的な動画制作にも挑戦した今の私に続く道だったんです。きっと。

今聞きたいスピッツの曲

約半月ぶりの更新ですが、皆さま、お元気でお過ごしでしょうか。

連日どこのメディアもネットも、新型コロナウイルスの報道でほぼもちきりですね。今日は何人感染者が出たとか、苦境に立たされ荒む人々とか、この混乱につけ込まんとするデマとか詐欺とか、お上や諸外国の対応がうんたらとか……

はい、その……私、若干、コロナ疲れ気味です。

元々インドア派の私なので自宅で過ごすことは万々歳なのですが、どうしてもの大事な用事で外に出るのが怖すぎてたまらなかったり、家族含め周りの人のちょっとしたせきやくしゃみにビクビクしたり、そんな自分がすごく醜く見えて嫌になります。

そんな今の自分の心にめちゃくちゃ沁みる印象的な歌があって、今回はその紹介です。

僕はきっと旅に出る

僕はきっと旅に出る

  • provided courtesy of iTunes

2013年に『さらさら』との両A面シングルで発表され、アルバム『小さな生き物』にも収録。

スピッツの曲については前身のブログで何度か話題にすることがありましたが、中学生の頃から大好きなのです。

当初は幻想的な歌世界を楽しんでいましたが、年を重ねるにつれてだんだん聞こえ方が変わっていきました。喜びを増し、悲しみに寄り添い、時に背中をそっと押してくれるようになりました。

つい先ごろこの曲の存在を思い出して久しぶりに聞いた時も、涙が出そうになり、浴びるように何度も繰り返し、胸のつかえがスッと消えていく思いでした。

歌詞の1つ1つが本当に今の自分に重なり、瑞々しく輝きを放っているのです。

(以下、歌詞引用:http://j-lyric.net/artist/a000603/l02cdfb.html

笑えない日々のはじっこで

普通の世界が怖くて

今私の見ている世界を、こんなにも端的に表している言葉は他に無いかと。たくさんの人が街を行き交っている、平時だったら何も思わない世界が怖い。

指の汚れが落ちなくて 長いこと水で洗ったり

朝の日射しを避けながら 裏道選んで歩いたり

こちらは2番の出だしですが、この辺りもモロですね。2013年の曲ですよ。。。

しかし程なくして、この曲はサビを迎えます。

僕はきっと旅に出る

今はまだ難しいけど

この1フレーズがまた、このご時世に途方もない輝きを放っている。

「今すぐ行くんだよ!」じゃなくて、今旅に出られないでいる人にもきっと何か理由があるんだろうな、と寄り添う優しさが垣間見えます。

外出自粛が要請されていますから、今やりたいことをやるのは本当に難しい。けれど、いつか必ずワクチンやら特効薬やらが開発されて、怖い病気じゃなくなる時が来る。

そうして、安心して心置きなく旅に出られるようになったら

見たい物を見に行こう。

食べたい物を食べに行こう。

会いたい人に会いに行こう。

叶えたかった夢を、叶えに行こう。

そんな前向きに生きる元気と勇気が湧いてくるのです。

 

なんでこんなに響くのかなと思ったら、なるほど。この曲が世に送り出された背景や時代が、今と通ずるものがありました。

この曲が収録されたシングルが発売されたのは、前のシングルから2年8ヶ月後。スピッツとしてはかなり間が空いてのリリースだったそうで。

その間に起きた東日本大震災がきっかけで、ボーカルの草野マサムネさんが心労で体調を崩され、しばらく音楽活動がままならなかった時期があったといいます。

世の中に切実な空気が漂っているのは、本当に当時と似てると思います。そんな中でも歩んでいこうとする気持ちの下で生まれた曲だから、響いたんですねきっと。

2013年発売の雑誌『ROCKIN'ON JAPAN』10月号にて、草野さんは次のように話されています。

これは、自分の心がちょっと落ちてる時に、こういうことを歌ってほしいよなっていう、自分だったら聴きたいものを作ったって感じですね。

音楽で癒したいとか救いたいとか、そんな大それたことではなく、一瞬でもなんかこう、気持ちが軽くなる瞬間を持ってもらえるようなものが作れたらいいなあと思うんですよ。まあそれが役割だと思ってるので。

あぁ、そう話す草野さんがすんごいスーパーヒーローに思えてきた。。。(笑)

 

今は戦々恐々としていますが、こんな時も永遠じゃない。

#うちで過ごそう とか #StayHome とか色々謳われていますが、それも旅に出るための大事な準備の時なんだと捉えて、強く優しく生きたいのです。

星の無い空見上げて あふれそうな星を描く

愚かだろうか?想像じゃなくなるそん時まで

動画投稿しました!【絵物語】ぼくの宝物

 

本日、YouTubeチャンネル「スタジオゆりら」にて動画を投稿しました!

YouTube本格始動宣言後、初めての動画投稿ですねぇ。

絵物語】はシリーズ名です。

こういう感じの、自作イラストと音楽で物語を綴る動画作品に、これからもたくさん挑戦したいと考えています。

ちなみに今回から動画編集ソフトを変え、AviUtlを初めて使いました。導入がかなり難しかったけれど、無料にするには勿体ないほど高機能ということで、これからまた少しずつ出来ることを増やしていきたいです(`・ω・´)

 

細かな解釈はご視聴いただいた方々に委ねることにしますが、

この動画で描きたかったことが、大きく2つあります。

1つ目は「大切なもの、価値観は人それぞれ

この作中世界ではみんながそれぞれ1つずつ個性の象徴を持っていますが、どれも総じてカラフルでキラキラと輝く美しい物です。そんな中に黒いドロドロした物を持つ子が現れるわけですから、みんな血相を変えて逃げ出します。

でもその子にとって、それが自分の大切な宝物であることは他の子と同じのはずです。それを知っていたから、青い髪の子は否定せずに寄り添ったのです。

個性や価値観、信条など、大切なものを否定されたり奪われたりという悲しい話は、後を絶ちません。よほど他者を傷つけるものになると話は少し変わりますが、自分が不快だからというだけで簡単に否定しないで欲しい。そんな願いを動画に込めました。

そして2つ目は「欠点と思っていたものも、見方次第でいい所に変わる

黒いドロドロは理解してくれる他者の存在によって、最後に白い結晶へと変わりました。それは、個性が色とりどりの輝きとなる世界で、その子しか持たない輝き。

実はこれ、自分では悪いものだと思い込んでいた個性が、強みや良い所として再発見されたという自分の実体験も多少入ってたりします。

だから、例えば今コンプレックスに苛まれていたり、価値観を認めてもらえなかったり、自分に良い所なんてないと絶望したりしている人がいるなら

今は孤独かもしれないけど、きっと理解してくれる人が現れる!諦めないで!

と、この動画を通して希望を伝えたいんです。

もしかしたら作中に出てきた青髪の子には、途中現れた子が持っていた黒いドロドロが、最初から全然ちがう見え方をしていたかもしれませんね。

 

何かと緊張感漂う世の中、しばらく外出しづらい時期が続くと思われますが

この動画がひと時の癒しとなり

見てくださった方の心にほんの少しでも優しさが芽生えるきっかけになれば幸いです。